早起き×国民性 ~日曜日の生き方変革宣言~ インドネシアの朝事情②
日曜日の朝から、みんなでラジオ体操?!
ホテルから10分くらいに大きな広場があります。ここは私の普段の通学路でもあります。
昼間は30℃を超えるため、外に出ることもためらうほとですが、朝はめちゃくちゃ涼しい。汗が出てくる気配は全くです。
広場に向かっている途中からは歩行者天国になっていて、広場に近づくにつれて音楽の音は大きくなり、人の量も増えていきました。
広場につくと毎週日曜日、部屋の中まで聞こえてくる音楽の正体(再び寝るが)と共に、
生徒が言っていた運動の意味がわかりました。
正体は、大人たちの音楽に合わせた体操。日本でいうラジオ体操的なものです。
道路の真ん中で、みんな一生懸命だいぶん難易度の高い体操をしていました。
私も生徒に誘われて挑戦してみたのですが…早すぎて全く追いつけませんでした。
そこはまるでにほんの夏祭り会場
次に、目に映ったのは、ドラム演奏のお兄ちゃん。
朝の6時前から広場のど真ん中で野外演奏が行われていたのでした。そしてその隣には、散髪屋さん…朝からすごいと感動していたら
「パチッ」
と何かをたたく音が聞こえました。
なんだ!と思ったらそこには鞭みたいなものを振り回している集団が…
名前は忘れたが、どうやら伝統的な競技らしいです。
それにしても怖い競技。
周りに人がたくさんいるのに構わず振り回し続けるお兄さん達。当たっても痛くないのだろうか…。
よく見たら綱引きの縄のようなもので、周りも慣れた様子でした。
日本の夏祭りのように、屋台も多く並ぶ道をかき分けながら
さらに歩いていくと、サルの大道芸や小学生たちによるインドネシアの国旗を使ったマーチング的なものも行われていました。
高校生のデートはジョギング
そして何より驚いたのが、日本の花火大会の帰り並みに混んでいる広場の周り。
なにをしてるのかというと、歩行者天国になっている広場の周りで、みんなジョギングをしていたのでした。
肩車された子供から大人まで…そこにはデートをしに来ている高校生も。
私も3周、生徒と一緒に走ったが、結構な距離でした…。
でも、とっても気持ちがよかった、本当に。
入口に戻るといつの間にかラジオ体操はポップな音楽に切り替わって、さっき以上に難易度も高くなっていました。それでもおばさんたちは余裕顔。相変わらず難なくこなしていました。
広場の中心では、子供がマイクを通してインドネシアの国家を歌っており、とても可愛い一生懸命な歌声が広場中に響き渡っていました。
まるで皆で見守ってるよう、温かい雰囲気でした。
あちこちで大きな音が聞こえてきて、日本でいたら不快と思うほどだと思いますが、なぜだが、とても心地が良くて。
とにかく、とても暖かい日曜日の朝でした。
8時頃、日が出てきて少し暑くなってきたのを合図に歩行者天国は終了。
いつもならようやく起きてくる時間なのに、既に一汗書いているのがとても不思議な感じでした。
“とにかくいい朝“
きっと私が日本人だからなのではなく、そこにいるみんながそう思っているからこそ、深くそう感じたのではないでしょうか。
そこで思ったのは…
この早寝早起き精神=「インドネシア人の驚くほどのおおらかさ」
をつくっているのかもしれないということ。
テキパキと動ける朝に寝てしまうのが「どれだけもったいないか」をとても感じた日曜日の朝。これからは毎週日曜日決まって朝寝坊するのはやめようと心に決めるほどでした。
朝ゆっくり寝ている皆さんへ。
是非、何もない日曜日に4時…とまでは言いませんが、早く起きてみることを勧めたいと思います。
ジョギングするも、
溜まっていた本や録画した番組をひたすら見るも勉強したかった分野に手を出すのも、
家の片づけをしてみるのも。
インドネシアンスタイルラジオ体操もありです。
きっと今までにない気持ちよすぎるほどの「余裕ある日曜日」を体感出来るはずです。
※ちなみに、ここだけ読めば、一見インドネシア人がとても健康精神を持っているようになっていますが、まったくもってそんなことはないのだろうと感じることの方が多いです。というところについてはまた今度。