お正月ひとつ。たくさんの伝え方
みなさん、新年あけましておめでとうございます!
一月も気づけば後半にに…前回の投稿からもう半月以上も経ってしまいました😢
時のはやさに驚きですね。シドアルジョ滞在も残り2か月ちょっと。1日1日、本当に大切に過ごしていかないといけないですね。
そんな決意はさておき、今日はインドネシアでの年越しとお正月について。
30度の中での年越し
一年中暑いインドネシア。
年越しの瞬間はたしかにはたくさんの花火が町中で上がるのですが、それで終わり。
日本のように、初日の出を見たり、お祝いしたり…ということはあまりないようです。
なぜなら…イスラムの暦から、日本のようなお正月のお祝いをするのはインドネシアでは7月あたり。
ということで、1月2日には学校開始。
店も会社もたいてい2日から始まり、日本のように町全体がお正月になるようなことはありませんでした。
日本人からしたら違和感ありまくり&少し物足りない気もしますが(毎年日本のお正月を過ごしていたら当たり前ですね)、
日本ほど、この年越し&お正月時期を大切にする国の方が珍しいのか?というのをインドネシアに来て、感じました。
つかのまのお正月。
年越し後、こっちでの恒例の渋滞の様子。
私の派遣先校も2日から始まったわけですが、新年初めの授業では
「日本のお正月について」の紹介を。
まず簡単に、お正月の意味や日本人の元旦の一日の過ごし方などを説明。
あえてここには書きませんが、恥ずかしながらお正月の意味を今回初めて知りました(笑)
インドネシアの生徒たちにとって、年越しそばも初日の出もおせちも謎が残ったようでしたが、“お年玉“の文化は名前は違えど、7月のお祝い時期にはこっちでもあるようでした。
その後は、みんなで年賀状作り。
「新年あけましておめでとうございます」の言葉は絶対書くように!
それ以外は自由でよし!
と普段漢字を書くことのない生徒たちにいうと、「えーーー」と言いながらみんな練習。
皆とってもきれいにかけていました。
文句言いながらも適当にやるのではなく、ちゃんと漢字を練習してから本番へ。
とっても綺麗にできました。
私宛てに書いてくれた生徒も!うれしいですね!
干支について
年賀状の説明をする際に、
「日本人は干支を年賀状に書くことがあります」と、軽く干支の話も交えたのですが、なんと今年の干支は戌。
イスラム教の強いシドアルジョでは、犬は一匹も見たことがありません。
というのも、イスラム教の教えの中で、犬はとてもよくない存在。
インドネシア人、結構犬を嫌がります。
なので今年の干支は伏せながらの説明になりました(中には聞いてくる子や年賀状に書いている子もいましたが)。
改めてですが、「お正月」ひとつを伝えるだけでも、宗教、国柄でたくさんの違いがあって、考慮しなければならないこともあるということ。
日常になりつつあったことではありますが、今回はいつもに増して強く感じました。
でもみんなが少しでも楽しめたならよかったかな?
ここからは、面白かった(?)、というより可愛かった話。
年賀状を作る際、生徒には誰に宛てて書いてもよい、と伝えていたのですが、先生が冗談で「恋人に書いてもいいよ(笑)」っていうのにハマっていたので、あるクラスでは女子みんなが「好きな人」に向けて書くことに(中には男の子もいました)。
ということで、ある一人の生徒が
「先生、“Do you want to be my boyfriend?”ってにほんごでなんてかくの?」
と聞いてきました。
ひらがなで教えてあげましたが、他の子の年賀状を見ても「あいしてる!」ってかいてたり、「大好き」って書いていたり。
いつの間にかそのクラスでは年賀状=‘ラブレター‘みたいな存在に。
なんかちょっとちがうぞ??と思いながらも、とってもかわいかったので、「終わった人は、相手に渡してください!」というと「えーーーー」と恥ずかしがりながら、ブーイング。
それはそうだよなあ…😊
少し高校生が懐かしくなった瞬間でした。