インドネシアタイム
インドネシアにきて2か月。
最近思うこと、
それは自分の時間の過ごし方が変わってきているのではないか、ということです。
日本にいる時では考えられないほどに、気持ちも気分もゆったりしている気がします。
それでもきちんと仕事は終わっているし、学校にも行けているし、何より毎日に満足しているのです。
こんなことを感じたのは、先日。
その日は学校をお休みするA先生に、
「B先生の授業にだけ出てほしいので、10時に来てください」
と言われた日があったんです。
でも、その日のB先生との授業は12時45分から。なにかおかしいとは思っていたのですが、とりあえず10時に行くことにしました。
私が学校へ行くと、
B先生「え、なんでもういますか?!」
…そうなりますよね。そうですよね。
10時に来てくださいのA先生は学校にはいなかったので、事情を言ってB 先生と大笑い。
別に学校で何かしたいことがあったわけでもなく、することも学校に持って行ってなかったので、3時間は暇になることが決定してしまったわけなのですが…。
別に急ぐこともないか…という気分に。
日本にいたときだったらどうでしょう。
約束の時間は13時。
でも10時に来てくださいと言われていったら、ただのあっち側の連絡ミスや勘違いだった、などがあったらどうでしょう。
私なら間違いなく気分を悪くしていたような気がします。
でも、ここはインドネシア。
特にイライラもわかず、気分が悪くなることもなく。
とりあえずB先生は仕事が忙しそうだったので、自分の席へ座ってみました。
さあ、何をしよう。
私の席は一番前なので、後ろを向くと職員室が見渡せるので、みんなが何をしているのか見てみると、半分くらいの先生は授業がないのか、自分の席で授業の準備をしたりご飯を食べたり、近くの先生とお話したりしていました。
いつまでも立っているのも変なので、もう一度前を向いて座りなおして。
前にある大きなテレビからはインドネシアのニュースが流れていました。
何を言っているのかはもちろんわかりませんが、ちょうど、どこかで洪水が起きたとかどうとか。
インドネシアのうるさいニュース
少し話はずれるのですが、こっちのテレビニュースって言葉がわからなくてもグッドニュースなのかバットニュースなのかはわかるくらい効果音というのかバックミュージックというのか、すごいうるさいんです。
例えば、誰かが結婚したとかめでたい日だとか、パレードの中継とかだとめちゃくちゃ楽しい音楽が流れるのですが、
誰かが逮捕されたとか、洪水が起きたとか、誰かが亡くなったとかだとすごい暗い音楽が流れるし。
その日はどうやら悪いことが起きたようで、テレビからはすごく怖い音楽が流れていました…。唖然としていた私に普段は全く声をかけてこない後ろにいる先生がいきなり声をかけてきてくれました。
知らない後ろの先生が...
「先生、今日はA先生いないの?(A先生の席は隣なのでいつも一緒のため)」
名前はわからないまま、声かけてくれたことがうれしくて、事情を説明してみました。
すると先生は笑顔になって
「大丈夫、先生、私がここにいるから3時間暇じゃないよ」と。
これ、もちろん全部日本語ではなくて、インドネシア語と英語ごちゃごちゃで話しているのでよくわかっていないのですが。
そこからなんかタイミングが合えば話しかけてきてくれて、フルーツくれたり、お菓子くれたり、どこに行ったの?行きたい?一緒に行こうなど。
+今週の木曜日におうちにおいで、ご飯を食べようといってくれたり。
気持ちはそっちに言ってたのですが、3時間ずっと話しているわけにもいかず。
日本人にも難しい書き順
話していない間は、次の日の授業の準備として漢字の書き順を20くらい下調べしていたのですが、これにはハマったというか、参ったというか。
楽しいハマりというよりは、とっても難しかったのです。
例えば 「毎」という字。中のやつを二回に分けて書くべきものを私は一回で書いていたし、「了」というだって、一筆で書いてしまっていた。
この前日本語の授業中にいきなり先生に書いてくださいって言われたのがトラウマで、下調べしてみていたのですが…これはこれでショックな出来事でした。
らんち!おしゃべり!
昼休みになると、誰かの持ってきてくれた見た目パイナップルのポテト(何かわからな過ぎて食べるのだいぶん躊躇しましたが)をいただいき、お話タイム。
学校で!?てな感じですが、先生たちは氷水のはいったバケツに足をつけてリラックスしていました(笑)
私も勧められたのですが、あまりに冷たそうだったので丁寧にお断りしましたが…。
と、こんな風にしてあっという間の職員室での3時間は終わり、無事私の出番の授業が来てこの日は終わったのですが、こんなにどうでもない日でも、暇を持て余すだろうなとなった日でも、その中のとっても小さな出来事を楽しむことができて。
「インドネシアでの時間のゆっくりさ」
とそれに慣れてきてる自分をおもいっきり感じた1日でした。
インドネシアタイム✖️日本タイム
言葉にしてみるととても難しいのですが、
日本での自分
→常に先のことを考えすぎて、今、その瞬間を過ごしていなかった(気がする)。あとに何があるから今これをする、あとで楽しむために今はとりあえず…なんてことが多かった。
インドネシアでの自分
→行き当たりばったりで、その日一日のスケジュールさえ経たないことが多く、「あと」を考えることは少ないが、その代わり、その瞬間を過ごしている。
これはインドネシア人の時間の感覚がうつったのかもしれません。
どちらがいいとは言えないですが、いろんな時間の過ごし方があるっていうことをとても感じた一日でした。
「その一瞬の今の目の前にあることに向き合うこと」をたのしみ、
ゆったり同じ時間を過ごし、一緒に勉強し。
面白いことがあれば笑って、頑張っている子がいれば一緒に頑張る。
初めは計画の経たない一日に不安でいっぱいでしたが、今は帰国まで思いっきりインドネシアタイムを楽しみたいと思っています。